運営法人大阪水上隣保館について

大阪水上隣保館について | 障害者自立支援拠点レモンテラス

大阪水上隣保館は1931年、牧師である中村 遙・八重子夫妻が、貧しくて学校に通うことができない水上生活者の子どもを預かり、漁師小屋で生活をともにしたのが始まりです。当時日本は、戦争で貧乏のドン底にあり、福祉制度も整備されていなかったため、施設は人々の寄付によってぎりぎり運営されている状態でした。中村遙はそのような中で、子どもが増えるにつれて新しい家を建て、眼科や助産所を設けるなど、日本で最初に水上生活者を支える福祉・医療事業に取り組みました。その後、空襲により全焼した隣保館は島本町に移り、戦災孤児のための児童養護施設として再開、現在に至っています。時代や社会情勢に左右されることなく、「援助を求める人いるならば、ためらわずに手をさしのべる」という中村遙の理念がこの大阪水上隣保館には受け継がれています。